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別大国道サイクリングコース (別大国道沿いのサイクリングコースを試す) (2006-12-29)

  

故郷大分のサイクリングコースはどうなのだ

大分県にもいくつかサイクリングコースがある。 中でも『メイプル耶馬サイクリングロード』、『国東半島サイクリングロード』はとても魅力的である。 特にメイプル耶馬サイクリングロードは、日経新聞の『サイクリングロードランキング』の1位に選ばれたこともあるというから走ってみたいという思いはつのるばかりである。

しかし、残念ながら、メイプル耶馬サイクリングロードは筆者実家からはちょっと距離があるため、とても年末のこの寒い時期には自走で走ってくることはできない。 そろそろ取れるであろう車の免許を待つか、春を待たねば走ることができないないので、今日のところは諦めることにする。

ならば、近場のサイクリングコースを試そうではないかということになり、候補にあがったのが『別大国道』に沿って整備されているサイクリングコースである。

別大国道へ

なお、別大国道とは、国道10号線の別府市と大分市の間を結ぶ区間の呼び名で、『別府大分毎日マラソン』のコースの一部でもある。

別府市と大分市の間には、海までせり出した山々が続いており、別大国道は海岸線を埋め立てて整備された道路である。 そのため、片側はすぐ海で逆側は山、途中には施設も店舗も民家も信号もほとんどないというかなりの高速コースとなっている。

この『別大国道』は片側2車線の道路だったのだが、数年前に帰省した時に車で走ってみると、なんと片側を3車線に拡幅する工事が行われており、合わせてサイクリングコースらいきものが併設されている。 残念ながら、拡幅工事は大分市側の約半分が完了しているのみで別府市側はまだまだ整備が進んでいない。 そのため、現時点では、別府市側の半分は別大国道の車道を走ることになるのだが、まあ、いいさ試してみよう。

まずは祖父母宅へ向かおうと思うのだが、別府市は長崎と同じ坂の町...というより、町全体が傾斜しており、町が坂というところである。 海岸線から山のふもとまで、約4.0kmで標高差300mという平均勾配が7.5%という乗鞍なみの勾配である。 しかも、市の中心部が海岸線沿いに、住宅地が山側に多いため、ショッピングなど市街にでかける時は、行きはダウンヒル、帰りはヒルクライムということになる。 筆者実家は、自慢じゃないが山寄りにあるため、どこに出かけるにもダウンヒルである。

実家を出発して祖父母宅を目指す。 平均勾配7.5%というだけあって、ブレーキをかけなければ、5秒もたたないうちに30km/hを軽く越える。 ロードバイクにとっては50km/hという速度であっても本来は大したことないのだが、別府の下りは別である。 路面が荒れているうえに波打っているところがあり、ロデオのように車体が暴れるため、30km/hでもかなり怖いのだ。

年末だけあって気温が低く、手に力が入らずブレーキを強く握れないこともあるので、速度が30km/hを越えないようにして慎重に下っていく。

数分で祖父母宅へ到着した。 しばし休息を取った後、別大国道目指して出発する。 祖父母宅からさらに下って海岸線を目指す...このあたりはもう勾配が緩いためペダルを回さなければならない。

52号線(別府市) 流川通りを下る画像を拡大する
52号線(別府市) 流川通りを下る

流川通りを下って国道10号線へ向かう。

国道10号線(別府市) 東別画像を拡大する
国道10号線(別府市) 東別

右折して10号線へ入りしばらく走っていると、すぐ左に海、反対側に山が迫ってくる。 さあ、ここ東別府から先は海岸線だ。

国道10号線(別府市) 別大国道に入る画像を拡大する
国道10号線(別府市) 別大国道に入る

走りながら海側を見ると埋め立て工事らしきものが行われている。 大分市側は拡幅工事が完成しているのだ、別府市側も早く完成させて欲しい。

ここから2kmほど先に水族館の『うみたまご』や野生のサルで有名な『高崎山』があるのだが、今はまだそこまでサイクリングコースは整備されておらず車道を走らなければならない。 別大国道は、車が高速で走っている道路であり、学生時代に通学のためオートバイで走っていて怖さを感じることも多かったが、今日は別に怖くはない。 もしかしたら、横田基地の脇を走る16号線を走った経験があるからだろうか。

国道10号線(大分市) 野生のサルで有名な高崎山画像を拡大する
国道10号線(大分市) 野生のサルで有名な高崎山

しばらく走って『うみたまご』に到着、道路を挟んだ山側には高崎山の入り口が見える。

国道10号線(大分市) 自転車道の始まり画像を拡大する
国道10号線(大分市) 自転車道の始まり

ここ『うみたまご』からはサイクリングコースが整備されている。

  

サイクリングコース

サイクリングコースを大分市目指して走る。

国道10号線(大分市) 南国風画像を拡大する
国道10号線(大分市) 南国風


国道10号線(大分市) 海が綺麗画像を拡大する
国道10号線(大分市) 海が綺麗

サイクリングコースは、道幅も広く、かつ、路面がとても綺麗だ。 うーん、なかなかいい。 というより、すごくいいじゃないか。 しかしながら自転車の姿はどこにも見えない。 こういうものは、地元の人間だからこそ、なかなか価値がわからないものなのかもしれない。

関東のいくつかのサイクリングコースを走っている筆者にはわかる。 このサイクリングコースは、『荒川サイクリングコース』や『りんりんロードコース』にも負けない素晴らしさである。 ま、いかんせん距離は短く、国道10号線の拡幅工事が完了しても7kmしかないのが難点といえば難点だが。

自転車どころか歩行者さえもいないサイクリングコースを、海を眺めながら大分市街を目指してひたすら走る。

国道10号線(大分市) 別府市が望める画像を拡大する
国道10号線(大分市) 別府市が望める

途中、別府市を見渡せるところで停車し、別府市を撮影する。

  

別府市へ

追い風のおかげで、トレーニング不足にも関わらず心拍数150で30km/hで気持ちよく走ることができている。 約5kmでサイクリングコースは大分市へ到達、終端となる。

国道10号線(大分市) 別府市へ画像を拡大する
国道10号線(大分市) 別府市へ

サイクリングコースを折り返してもいいがそれではつまらないので山側の車道を走って別府市へと戻ろう。 広い歩道がある区間は歩道を、そうでない区間は車道を走って別府市へと戻る。

朝見川(別府市) 朝見川画像を拡大する
朝見川(別府市) 朝見川

往路に使った流川通りではなく、手前の道へ入り、朝見川を渡って祖父母宅を目指す。

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