今日は名栗湖へ行く。 青梅市から北のエリアはあまり走ったことが無いのでとても楽しみだ。 田無市から青梅街道へ入って青梅市を目指し、難所である2つの陸橋を越えてさらに進む。 青梅市に入りそのまま青梅街道を進み、青梅線の手前で青梅街道と別れ、700mほどで成木街道へ入る。
黒沢を通り、吹上トンネルを越えて左折し、成木街道ともしばしの別れとなる。 吹上峠を越える直前の分岐点を右折し、松ノ木トンネルを抜けて再び成木街道へ合流する。
成木川を横目に、小沢峠を目指して成木街道を進む。
数百mほど進むと、凶悪な勾配の坂が目にとまる。
なんなんだ、この勾配は。 小沢峠、恐るべし。
峠を二人のローディーが下ってきているのだが、どういうわけか速度がとても遅い。 なぜそんな低速で下っているのか考えてもわからなかったが、彼らが近づいてきてようやくその謎が判明する。 彼らの車体はロードバイクではなくトラックレーサだ。
トラックレーサとは、トラック専用の競技用自転車で、変速機構もブレーキも付いていない(競輪用自転車などがトラックレーサ)。 ブレーキが無いのは軽量化のためもあるが、ギアが空回りしないためペダルの回転を止めればブレーキの替わりになるからである。 つまり、ペダルを逆回転させる力を加えて減速や停止をしなくてはならないのだ。
本来トラックレーサで公道を走るのは道路交通法違反なのだが、免許が不要ということもあり公道を走る人もいる。 しかし、問題はそんなことではなく、この勾配を速度を維持しつつトラックレーサで下っていることだ。 初心者がそんな真似をしたら、筋力が重力に負けて勝手に高回転ペダリングになり、投げ出されるか、壁に激突するかだろう。
目測で11%の小沢峠を登る。 最後には速度が8km/hまで下がったが、なんとか無休で登ることができた。 勾配はすごいのだが距離はそれほどではない。 続いて小沢峠を名栗村側へ下っていく。
しばらく走ると名栗村に到着した。 商店街やスタンドなどがあるメインストリートを抜けると、いよいよ名栗湖への分かれ道だ。
名栗湖へ向かう道に入り、登坂を開始するが、うーん、ツライ。 小沢峠にも負けない勾配で、登り終える頃には速度が7km/hまで落ちている。 亀のようにノロノロとしながらも名栗湖に到着した。
名栗湖はロックフィル式のダムで、堤防はコンクリートではなく石が敷き詰められている。 なかなか趣きがあっていい感じのダムだ。
ここでは走っているバスに驚かされた。 なんと、木炭バスのような趣のあるバスが走っている。 もちろん、よく見ると新車で、観光用にレトロ風にデザインされているだけだが。