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筑波8時間耐久レースinサマー 17th 当日 (耐えぬけ!!) (2003-08-02)

筑波サーキットへ

今日は筑波サーキットで開催される筑波8時間耐久レースinサマーに出場する。 自転車の耐久レースに出場するのはこれが初めてである。 なお、今大会でのチームとしての目標は次の通り。

朝07:00にホテルの駐車場に集合し、金子は車で、永山と吉岡と筆者は自走で筑波サーキットへと向かう。 アップも兼ねて目標心拍数140(筆者)で走る。

受付とテント設営

約40分で筑波サーキットへ到着した。 受付をしてゼッケン(346)と計測器用ブラケットを受け取る。 ゼッケンを背中に止め、トンネルを抜けてパドックへ入る。 ピットNo29番を目指すが、ピットNo29の前にはもう空いているスペースはない。 睡眠時間確保のため出発時間を遅らせた結果なので、まあ仕方ない。

ピットとは別の場所にテントを設営し、テーブルと椅子をセッティングする。

パドックはロードバイクだらけで、宝の山状態だ。 出走車両約1200台のほとんどがロードバイクのようである。

フリー走行

フリー走行が始まった。 しかし、我がチームはブラケットの取り付けが終わっておらず、まだ走り出すことができない。 フリー走行残り13分の時点でようやくフリー走行を始める。 まずは永山と筆者が出走し、入れ替わりで金子と吉岡が出走することにする。

永山と一緒に出撃!! ピットロードを走り抜け、(B)第1コーナー手前でコースと合流する。 (A)メインストレートから(B)第1コーナー(右55R + 右35R)までは緩やかな登りになっている。 (B)第1コーナーを抜けると下りになり、緩やかな(C)S字コーナー(左105R + 右75R)へと続く。 (C)S字コーナーの出口からは平坦になり、(D)第1ヘアピン(左27R)へ突入する。 (D)第1ヘアピンの次は(E)ダンロップコーナー(右35R)で、コーナー出口でダンロップアーチをくぐる。 80R(左)と170R(左)を抜け(F)第2ヘアピン(右25R + 右105R)を抜けると緩やかな登りの(G)バックストレッチだ。 (G)バックストレッチを登り終えると(H)最終コーナー(100R + 90R)を抜け、(A)メインストレートへと戻る。

一周で金子と吉岡に交代するつもりだったが、ピットロード入り口がわからず2周に突入してしまう。 残り時間7分で金子と吉岡に交代する。

フリー走行終了後、メンバーで意見を交わしたところみんな同じような意見で、目標である平均速度の30km/hは達成できそうとのこと。

スタート

スタート時間が迫っている。 筆者はスターティングライダーなので、サポートの永山とスターティンググリッドへと向かう。

スタート時間まで少しあるので、今回のレースの目標を再度頭に叩き込む。 チームの目標は平均速度が30km/h(117周する必要あり)を越えることと、総合順位で3分の2に入ること。 個人の目標は1号車(マウンテンバイクを舗装路向けに改造した車体)がロードバイクと戦える戦闘力を持っていることを証明し、引退させることだ。

カウントダウンが0になり、ついにスタート。 メインストレートを抜け、緩やかな勾配を登って第1コーナーへ。 そこからS字を越えて第1ヘアピンまではスピードがのる。 ダンロップコーナーから80R、170Rを抜けると第2ヘアピンへ突入する。 心拍計に目をやると...心拍数が192になっている...これで20分持つのだろうか? 第2ヘアピンを抜けバックストレッチへ入ると緩やかな登りになりスピードが落ちる。 最終コーナー手前からゆるやかな下りになり40km/h超でメインストレートを通過する。 2周目以降はメインストレートの勢いがあるため第1コーナーへの登りは苦にならない。 一番つらいのはバックストレッチである。

2周、3周目も満足できるペース(平均速度が34km/h)で走れているが、この心拍数だと5周が限界だ。

4周目に入りメインストレートを35km/hで走行していると突然後ろから"ゴー"という風切音が聞こえ、すごい勢いで先頭集団が走り抜けていく。 こっちが3周する間に4周したということは奴等の平均速度は45km/h近いということになる。 とてもじゃないがついていけない。

しばらく走っていて気がついたことだが集団は2つあるようだ。 先頭集団以外に中速で走っている集団がある。 中速集団は平均速度が35km/hぐらいで走っており、ついていけそうで、ついていけないペースで走っている。

5周目に入った時点で永山からピットインの指示が出る。 第2ヘアピンを越えたところでピットロードに入るため右に寄りつつサイクルコンピュータの記録を見ると平均速度は33.6km/hだ。 ピットロードを徐行しながら走りピットへと戻る。 永山に計測器を渡してバトンタッチ。 永山を見送った後サイクルコンピュータを見ると平均速度が32.7km/hまで落ちている。 ピットロードの徐行が予想以上にペースを落としているようだ。 なお、平均心拍数は190であった。

永山、金子、吉岡とも良いペースで走っている。 筆者を含めて4人とも平均速度が30km/hをクリアしている。 ここで現在の順位を確認する。 スタートはゼッケン順なのでスタート時の順位は346位だが、走行を重ねていくにつれて実力の順に並んでいく。 現時点での順位は290位なので約50チームを抜いたことになる。

2回目の出走

吉岡からバトンを受け取り2回目の出走。 今回はメインストレート前や第1コーナー出口からの下りなどスピードを出しやすいところと、そうでないところでメリハリをつけて走るようにしてみる。 その結果平均速度が33.6km/hで永山につなぐことができた。 平均心拍数は188であった。

車体から降りたところで脚がかなり疲労していることに気がつく。 その場に座り込んでしまいそうなほどに力が入らない。 あと4回出走しなければならないが、今のペースだと持たないかも。 順位は270位である。

3回目の出走

3回目の出走。 明らかにペースが落ちている。 メインストレート前で38km/hまでしか出せないし、バックストレッチでは30km/hを維持するのがつらい。

2周目のバックストレッチを走っている時に、すぐ前方で落車が発生した。 単独走行しているライダーの両側に先頭集団が二手に分かれて突っ込んだのだが、その際に単独走行ライダーが右の集団に驚いて左に寄ってしまい、左の集団の選手と接触して落車してしまったのだ。 落車した選手が筆者の進路上にいる...フルブレーキで減速し右に避ける。 後方を確認する余裕など全くなかったが、後ろに集団でもいたら自分も落車したことだろう。 レーパンとジャージで30km/hで落車なんて考えただけでもイヤなものだ。

3回目の出走は平均速度が31.6km/h、平均心拍数が188であった。 順位は250位まで上がっている。

4回目の出走

さらにペースが落ちている。 メインストレート前で36km/h、バックストレッチでは30km/hを下回ってしまう。

4回目の出走は平均速度が30.6km/h、平均心拍数は182であった。 順位は260位に落ちている。

5回目の出走

日が傾いて涼しくなってきたせいかペースがわずかに上がっている。 今回の出走では、ピット時間を減らすために走行時間を延ばして6周する。

6周したこともあり平均速度は31.1km/h、平均心拍数は179であった。 順位は251位である。

最後の出走

レース終了の30分前になるとピットロード入り口が閉鎖される。 そのため、アンカーへの交代はそれまでに行わなくてはならない。 そのための時間調整を考え、吉岡の5回目の出走は飛ばして金子、筆者、永山でアンカーの吉岡につなぐことにする。 金子、筆者、永山とも最後の出走になるので各自残った力をふり絞って走る。 筆者も最後の周の後半は40km/h超で走り、バックストレッチで中速集団を抜くことができた。

最後の出走は平均速度33.2km/hで永山につなぐことができた。 順位は240位である。

アンカー出撃とピットロード入り口閉鎖

レース終了の40分前に永山から吉岡へと交代する。 今大会の出場チーム数は385なので、チームの目標である3分の2という順位は256位である。 この順位を達成できるかどうかはアンカー次第、つまり、全てはアンカーの吉岡にかかっている。

レース終了30分前になりピットロード入り口が閉鎖された。 ピットロード入り口が閉鎖されると、今走っていない選手やピットクルーはピットロードに出て選手を応援することができる。 なお、この時間になるとレースの様相も様変わりする。 各チームとも実力のある選手が出走しているため、速度が異常に上がっているのだ。 先頭集団が一列棒状で50km/h超でメインストレートを走り抜けていく姿は圧巻である。 『あれぐらい走れるようになりたい』心からそう思う。

感動のゴール

ピットの屋上に上がりレースを見守る。

"エース吉岡よ 死なない程度に頑張ってくれ" その思いが通じたのか吉岡は良いペースで走っている。

1周を3分30秒でという平均速度が35km/hのペースである。 吉岡はこのペースをなんとか守りきりゴール。 ゴール後、みんな一斉にコースに飛び出していく。 人びとが左右に分かれて道を作っている。 最初は何をしているのかわからなかったが、どうやらその間をアンカーが走行して帰ってくるという演出のようだ。

アンカーの吉岡が無事に戻ってきた。

戦績

後日発表された公式リザルトによると順位は総合で233位、周回数は122周だった。

おまけ

ラップチャートを公開する。

チーム内のラップタイムのトップ3は以下の通り。

出走者別の平均速度は以下の通り。

チームとしての平均速度は以下の通り。