2003/12/23に荒川を葛西橋まで下り、そこから江戸川に入って三郷まで走ったのだが、今回は久しぶりに江戸川を走ろうということになった。 前回は葛西橋から一般道路に出て江戸川を目指したが、今日は新小松川橋で荒川から一般道路に出て江戸川を目指す。
それともう1つ、今日は筆者のニューデジカメOLYMPUS CAMEDIA FE-150で赤水門を撮影するというのも重要なミッションだ。
荒川までは新ルートの36号線、40号線を経由し、秋ヶ瀬橋から荒川に入る。
荒川サイクリングコースは道幅が広く走っていて気持ちがいい。
荒川をマフェトンで下流へ向けて下っていく。
新小松川橋に向かっていると笹目橋を越えたあたりで前方に見知らぬローディー5人衆を発見する。 少しずつ距離が縮まり5人衆の姿が段々と大きくなる。 5人衆の構成は、先頭を男性2人が引いており、その左後方に男性が1人、後ろにNaliniのウェアを着た女性が1人、最後尾は緑色のジャージを着た速そうな男性となっている。 女性のNaliniジャージは筆者のジャージと色違い...のように見える。
この時点での速度は25km/hほど...といってものんびり走っているわけではなく下流からの向かい風のため心拍数が150ではこのぐらいでしか走れないのだ。 少しずつ5人衆に近づきながら筆者は思った『ドラフティングしよう』と。 ドラフティングするため少し速度を上げて5人衆に近づく...しかし、なかなか近づかない。 サイクルコンピュータを見ると、28.0km/hまで上がっている。 心拍数の制限150を解除してもいいからとにかくついていこう。
速度は徐々に上がり30km/hを越えている。 5人衆の構成は、先頭を男性2人が引き、その左右後方に男性が1人ずつ、後ろにNaliniのウェアを着た女性が1人と変化している。 先頭を引いている男性2人とその右後方の緑ジャージの男性はとても強そうなローディーである。 先頭の左後方にいる男性はガニ股ペダリングなのだが、筋肉はすごい...トライアスリートだろうか。 一番後ろのNaliniウェアの女性は綺麗なペダリングをしている...スキルが高そうだ。
筆者の左には5人衆とは関係なさそうなローディーが、後ろには永山が走っているのでトータル8人の集団となっている。
いつのまにか35km/hで下っているが、心拍数は165で、まだ有酸素運動領域に収まっている。 しかし、速度はさらに上がりサイクルコンピュータは35km/h 〜 39km/hを指している。 心拍数はすでにATの172を越え175まで達している...無酸素運動領域に突入してしまっている...心肺は40分でアウトだなこりゃ。 数分後、筆者の左を走っていたローディーが脱落、7人の集団となる。
5人衆との奇妙な7人での集団走行が始まってから15分、心肺機能より先に筋肉が限界に達しつつある。 乳酸除去に酸素を必要としているのか、心拍数はそれほど高くないが呼吸が荒くなってゆく。 忌々しい向かい風め...向かい風では登坂と同じような負荷が筋肉にかかるのだ。
自転車の最大の敵である空気の壁を切り裂きつつ、乳酸の痛みに耐えながら下流を目指していると、5人衆の前を走っていた女性ローディーが5人衆に吸収される。 どうやら吸収された女性ローディーは5人衆の知り合いのようで、本来は6人構成らしい。 この6人目の女性ローディーがとても綺麗なペダリングをしている...とても強そうだ。 再び8人の集団となり、35km/h 〜 39km/hで下流を目指して下っていく...あと10分もすれば筆者の筋肉は限界に達するだろう。
しかし、心肺より先に筋肉が限界に達するということは悪いことではない。 元々、筆者は筋肉よりも心肺のほうが弱く、2003年の第09回 霞ヶ浦一周サイクリング大会では筋肉には余裕があるのに息が上がってペースダウンを余儀なくされ、3時間25分での完走となった。 そこで、2003年の後半からはマフェトン理論で心肺を鍛え、2004年の第10回 霞ヶ浦一周サイクリング大会では筋肉を限界まで使い果たして2時間50分で走ることができた。 しかも心肺には余裕があった。 心肺には余裕があるが筋肉が痙攣するため速度を上げられない状態だったのだ。
今、心肺より先に筋肉が限界に達しようとしているということは、過去最も速く走れていた2004年前半の状態に戻っているということの証だ。
8人での集団走行は予想外の形で終わりを告げられることになる。 数分前に筆者はNaliniジャージの女性ローディーを抜いたのだが、その女性が集団から脱落したらしく6人衆のリーダーらしき人物が『○○さんがついてきてない』と叫びつつ速度を落としたのだ。 筆者と永山は速度を維持しつつそのまま下っていく。
そろそろ筋肉が限界かと思っていると目の前に真っ赤な水門が現れる...赤水門だ。 ありがとうニューデジカメOLYMPUS CAMEDIA FE-150よ、筋肉がオールアウトする前に停車できたのは君のおかげだ。
OLYMPUS CAMEDIA FE-150で赤水門を撮影していると隣を先ほどの6人衆が駆け抜けていく。 撮影を終え下流を目指すが、もう6人衆には追いつけないだろうから、再びマフェトンで心拍数150で新小松川橋を目指すことにする。
赤水門から先にはランナーが多くいる...マラソン大会のようだ。
人が多く走りにくいため鹿浜橋で左岸へ渡ることにする。
左岸をのんびりマフェトンで下る。 橋があるたびにデジカメで撮影しつつ新小松川橋を目指す。
猫も当然写す。
どれだけ橋をくぐったのかわからなくなった時、ようやく目的の新小松川橋が目の前に。 新小松川橋で国道14号線へと出て江戸川を目指すのだが、その前に新小松川の裏(下)を撮影しなくては。 橋マニアのサイトの情報によれば、新小松川橋は裏が黄色い珍しい橋とのこと。
国道14号線を4.0kmほど東へ進むと江戸川に到着するのだが、その途中、真下でカランコロンと音がする。 何か落としたのか?...いや、落ちるものなどないはずだ...タイヤが何かを踏んだのだろう。 が、念のため停車して後方を確認すると...路面に何か落ちている。 あれはッ!!、POLAR S710i(サイクルコンピュータ機能付きの心拍計)だ...ハンドルを見るとPOLAR S710iが無くなっている。
車体をガードレールに立てかけてPOLAR S710iの所まで歩いて戻っていると、歩道にいたおじさんが車道に出てPOLAR S710iを拾い、こちらにもって来てくれた。 Thanksおじさん、POLAR S710iは\40,000したのだ...おじさんがいなかったら自動車に踏まれていたかもしれない。 見知らぬおじさんにお礼をいい再び走り出す。
中川を越え、江戸川へと到着した。 土手には荒川のように野球、乗馬、パラグライダー、ラジコンなど様々な趣味を楽しむための施設がある。
相変わらず取水塔が美しい。
心拍数の制限を解除し、高強度で荒川を目指す。 戸田橋から荒川に入る予定だったが、予定よりも下流に到着したため鹿浜橋から荒川に入り、右岸を上る。
笹目橋で一般道路に出て、いつものGUSTでリッチな夕食を取る。 15km先の武蔵野市を目指し笹目通り、富士街道をなんちゃってペースで走行する。