まずはサドルの角度と前後位置を調整します。 体重の多くをサドルで支えることになりますので、長距離を走ってもお尻が痛くならないようじっくりと調整しましょう。
サドルは上部が地面と水平になるのが基本です。 好みによって前をわずかに下げる方もいます。 なお、あまり角度をつけすぎるのはよくありません。
サドルの前後位置はペダルを一番前に出した状態(クランクが地面と水平)でヒザの皿の裏側から下ろした線がペダルシャフトを通る位置が標準です。 標準より前にあるのが前乗り、逆に後ろにあるのが後ろ乗りと呼ばれます。
続いては最も大切なサドルの高さの調整です。
なお、ここに記載している調整方法はある程度走り込んでしっくりくるセッティングです。 最初はこのポジションではツラいと思いますので、これよりも楽なポジションになるセッティングで構いません。
サドルの高さはクランク中心からサドル上部中心までが股下 x 0.87というのが標準とされています。
ただし、最初から無理をして股下 x 0.87にこだわる必要はなく、計算値より3cm ~ 5cmほど低くしておき、体が要求してきたらその要求に合わせて少しずつ調整しましょう。
股下は、素足で足を平行に15cmほど開いた状態で厚さ5cmの本などを股に押しつけ、地面から本上部までの距離となります。
もっと簡単にサドルの高さを決める方法もあります。 なお、素足ではなくシューズを履いて測定してください。
サドルにまたがった状態で、ペダルが最も遠い位置になるよう回します。
次に、ペダルをかかとで踏みます。 膝が伸びきった状態でかかとがペダルに触れる高さが最適なサドル高になります。