ロードバイクを手に入れても、それだけでは安全・快適に走行することはできません。 ロードバイクには保安部品が標準では装備されていないからです。
安全・快適に走るためには、オプションパーツを購入しなければなりません。
ロードバイクは、ファミリーサイクルとは違って標準ではヘッドライトもダイナモ(発電機)も装備されません。 そのため、別途ライトを購入して装備しなければなりません。
選択肢としては電池式(またはバッテリー式)のヘッドライトを取り付けるか、ダイナモとダイナモ式ヘッドライトを取り付けるかのどちらかになります。
無灯火の走行は本当に危険です。 ライトは必ず装備しておきましょう。
ヘッドライトにはハロゲンのものとLEDのものがあり、以前は、『ハロゲンは明るいが消費電力が多く、LEDは消費電力は少ないが暗い』といわれてきました。 しかし、最近では明るいLEDも開発されており、明るさと省電力を両立した製品も多くあります。
私が使用した中では、Panasonicの『サイクルハイパワーLEDライト』(型番 : NL840BP、NL841P、NL843BP、NL843P)というLEDライトが、他社の製品を圧倒して明るく、かつ電池のもちも良かったです。 ただし、明るさに比例して価格も少々高いです。
後方から来る自動車のライトに反射して存在をアピールしてくれます。 安全のため、必ず装備しておきましょう。
シートピラーかシートステーに取り付けることになると思いますが、フレームを傷つけたくないならシートピラーに取り付けるのがよいでしょう。
リフレクターよりも目立つ電池式の点滅式テールライトです。 安全性は確実にアップしますので、必ず取り付けるようにしましょう。
フラッシングテールライトは雨に弱いものが多いので、防水式のものがおすすめです。
ボトルケージはボトルを取り付けるための器具です。 フレームにボトルケージ用の台座が設けられていますので、そこにネジで固定します。
ボトルは飲み物を入れるもので、収納ボトルはボトルの形をした小物入れです。 ロードバイクは積載能力が低いため後述のサドルバッグに加え、収納ボトルも用意しておくと良いでしょう。
ロードバイクのフレームには、ダウンチューブ上側とシートチューブ前側の2箇所に台座があるのが一般的です。 2箇所ともボトルケージを取り付けておき、一方に飲み物のボトルを、もう一方に予備パーツを入れるための収納ボトルを入れるのがいいでしょう。
走行時に携行する携帯型の小型の空気入れです。 ロードバイクのパンクは意外に多いものですから、必ず装備しておきましょう。
取り付け方法は、フレームのボトルケージ用の台座にマウントを取り付けておくもの、フレームにバンドで巻きつけるもの、フレームに突っ張らせて固定するものがあります。
マウントをボトルケージ用の台座に取り付けておくタイプで、最低でも800kPaかけることができるものがいいでしょう。 なお、インフレータをボトルケージ用の台座に取り付けてもボトルケージの邪魔にはなりません。
なお、ロードバイクのチューブのバルブは仏式なので、仏式に対応している携帯空気入れを購入しなくてはなりません。 詳しくは以下を参照してください。
サドルの下に取り付けるバッグです。 ロードバイクは積載能力がとても低いのでサドルバッグはとても重宝します。
取り付け方法には、バンドをサドルのレールに通してとめるもの、あらかじめアタッチメントをボルトでサドルのレールに取り付けておくものがあります。
バンドをサドルのレールに通すタイプは、取り付け・取り外しが面倒です。 アタッチメントタイプは、車体から離れる場合などに簡単にサドルバッグを取り外せます。
速度や走行距離、ペダル回転数(ケイデンス)をリアルタイムで計測して表示するものです。 なお、ダイビングコンピュータを略して『ダイコン』というように、サイクルコンピュータを略して『サイコン』といいます。
レースやファンライドへの出場を考えているなら心拍計とペダル回転数計測機能があるものがいいと思います。
走行時のトラブルや日常のメンテナンスに必要な部品や工具などを購入しなければなりません。
普通の空気入れのことです。 インフレーター(携帯型の空気入れ)はあくまでも出先での緊急用であって、自宅で空気を入れるには効率が悪すぎます。 ですので、フロアポンプは必ず購入しておきましょう。
なお、フロアポンプは、空気圧ゲージが付いているものを選びましょう。
ロードバイクのチューブのバルブは仏式なので、仏式に対応している携帯空気入れを購入しなくてはなりません。 詳しくは以下を参照してください。
日常のメンテナンスに使用する工具です。
ロードバイクのネジはほとんどが六角穴付きネジで、一部がプラスネジや六角ネジになっています。 なお、一部のパーツは特殊なナジで締められており特殊な工具がなければ緩めることも締めることもできません。
しかし、特殊な工具はメンテナンスを覚えながら揃えていけばいいので、まずは、アーレンキー(六角レンチのこと)、プラスドライバー、スパナを揃えましょう。
アーレンキーは3mmから6mmをよく使うのですが、2mmや8mm、10mmも使う機会はあります。 ただし、8mmと10mmは自転車専用の1本売りのもので揃えるのが良いので、まずは2mmから6mmを含んだ製品を購入しましょう。
プラスドライバは、#2の1本があればいいです。 スパナは、8mm、10mmがあればいいでしょう。
自宅では室内保管することができても、トレーニング先でコンビニに寄る場合など屋外に短時間駐車しなくてはならないということもあります。 走行時に携行するためのミニワイヤーロックを用意しておきましょう。
私は、1日に2度もパンクしてしまった経験があります。 最低でも2本、できれば3本の予備チューブをサドルバッグに入れておきましょう。
チューブはタイヤに合った規格のものを購入する必要があります。 詳しくは以下を参照してください。
タイヤをリムから外すためのレバーです。 ほとんどの製品が2本セットまたは3本セットで販売されています。
なお、リムとタイヤの組み合わせによって外しやすさにかなりの違いがあります。 手で簡単に外せる組み合わせもあれば、指が腫れ上がることになる組み合わせもあります。
タイヤレバーを持っていれば、指を腫らす心配はありません。 高いものではないのでサドルバッグに入れておきましょう。
携帯型の工具で、走行中のトラブルやポジション調整で必要になるので必ず装備しきましょう。
通常、2mm、4mm、5mm、6mmのアーレンキーとプラスドライバーがついていれば困ることはありませんが、長い区間で民家もないような場所を走ることがあるのなら、高機能なものを購入するのがいいでしょう。