トップ > 基礎知識 >
スペックの見かた

  

スペックを読もう

メーカの製品紹介ページやオンラインショップの詳細ページには『スペック』なるものが掲載されていますが、慣れない人間にとっては、これが何のことだかよくわかりません。 そこで、ここではその難解な『スペック』のどう見るかについて書きたいと思います。

  
  

FELFのF75 2009年モデルの例

FELFのF75 2009年モデルのスペックを例に解説します。

サイズ 500/520/540/560/580mm

フレームにはいくつかのサイズがラインナップされていますのでそれを列挙しています。

メーカによって、シートチューブ長である場合と、トップチューブ長である場合があります。

しかし、最適なフレームサイズは適応身長表から割り出すべきなので、あまり気にすることはありません。

フレーム FELT スーパーライト アロイ7005 カスタムバテッド カーボンシートステー

FELT社のスーパーライト アロイというパイプを溶接して組んだフレームだということです。

アロイというのは『合金』を意味しており、7005というのはマグネシウム・亜鉛・銅添加のアルミ合金であることを表します。

ロードバイクのフレームやパーツでよく見かけるのが、6061、7005、7075です(6061、7075は航空宇宙産業にも使用される高価な素材)。

フォーク FELT 1.3 ハイモジュラスカーボン 3K フィニッシュ カーボンブレード カーボンクラウン カーボンステアチューブ

FELT社の1.3 ハイモジュラスカーボンという製品を使っているということです。

『ハイモジュラス』というのは、直訳すると『高係数(高反発)』となりますが、あくまでも製品名です。 ブレードというのは2つに分かれている部分で、クラウンというのは股の部分、ステアリングチューブはフレームのヘッドチューブを突き抜けている軸の部分のことです。

つまり、この製品はフルカーボンだということです。 低価格のカーボンフォークはステアリングチューブがアルミだったりするのですが、『これは高級ですよ』言っているのです。

クランク シマノ FC-R600 コンパクトドライブ 50T×34T

SHIMANO社のFC-R600という型番の製品を使っているということです。 FCはクランクセット(チェーンリング(前ギア)とクランクのセット)を意味し、R600がグレードを示しています。 型番のグレード部は、DURA-ACEが7000番台、ULTEGRAが6000番台、105が5000番台、TIAGRAが4000番台、SORAが3000番台となっています。 例えば、FC-7800はDURA-ACEのクランクセットで、BR-6600はULTEGRAのブレーキキャリパーという具合です。

今回の例ではR600となっていますが、これはULTEGRAのかなり昔の型番(600番台だった)を継承していると思われます。 SHIMANOは、現在生産している製品の一部(ホイールやSTIレバーなど)で400番台や500番台および600番台の型番を付けています。 ただし、製品のラインナップ上は、これら(400番台、500番台、600番台)はTIAGRA、ULTEGRA、DURA-ACEには含まれてはいないので何ともいえません。

コンパクトドライブというのは、径の小さなチェーンリング(前ギア)のことで、これはつまり歯数が少ないことを表します。 入門用ロードバイクでは、ギア比を低くするためコンパクトドライブを採用することが多くなってきています。 50T x 34Tというのはチェーンリング(前ギア)が2枚構成で、それぞれ歯数が50、34であることを表しています。

BB クランク一体式

BBとはボトムブラケットの略で、クランクを取り付ける回転部のパーツのことです。 フレームにBBをねじ込んで取り付け、BBの軸にクランクを取り付けます。

SHIMANOは、数年前からBBをクランクと一体式にしており、単体の製品として存在するのは現在では低グレードのコンポーネントのみとなっています。

ペダル なし

『ペダルは付いてないよ』とクレームが来ないように念を押しているだけです。

Fディレ シマノ 105

フロントディレイラ(前変速機)にSHIMANO社の105を使用しているということです。

Rディレ シマノ アルテグラ

リアディレイラ(後変速機)にSHIMANO社のULTEGRAを使用しているということです。

フリーホイール シマノ 105 カセット 10S 11/23T

フリーホイール(後ギア)にSHIMANO社の105を使用しているということです。 10Sは10 Speedの略で、10速(ギアが10枚)だということです。 11/23Tは、歯数が11 - 23であることを意味しています。

10速で11から23ということは間に『飛び』があるということになりますが、それぞれの歯数はSHIMANOの製品紹介ページで確認するしかありません(今回の例では11-12-13-14-15-16-17-19-21-23T)。

シフター シマノ 105

変速レバーにSHIMANO社の105を使用しているということです。

チェーン シマノ 105

SHIMANO社の105を使用しているということです。 余談ですが、チェーンは高いパーツではないため、購入後にDURA-ACEのチェーンに交換することをおすすめします。

ホイールセット シマノ WH-R500

SHIMANO社のWH-R500を使用しているということです。 ホイールセットというのは、ハブ(中心の回転軸の部分) + リム + スポークのことです。 つまり、タイヤやチューブのないホイールのことです。

以前は、ホイールはハブとリムとスポークを組み合わせて組み上げており、ホイールセットとしての製品はほとんどありませんでした。 しかし、最近では、多くのメーカがホイールセットを製品化しています(完組みホイールと呼ばれます)。

余談ですが、SHIMANOのホイールはコストパフォーマンスに優れているとの評価が非常に高いです。

タイヤ VITTORIA RUBINO 700×23C

VITTORIA社のRUBINOという製品を使用しているということです。 700は径を、23Cは幅を表しています。

径は、一般男性向けのロードバイクは700C、トライアスロンや女性向けロードバイクは650C、子供向けのロードバイクは550Cと600Cです。 なお、幅については23が一般的です。

ブレーキ シマノ 105

SHIMANO社の105を使用しているということです。

ブレーキレバー シマノ 105

SHIMANO社の105を使用しているということです。

ハンドルバー FELT アロイ6061 OS エルゴノミックタイプ

FELT社の6061アルミ合金で作られているということです。

OSというのはOver Sizeの略で、ハンドルバーの径が太いことを示していますが、あまり気にする必要はありません。 エルゴノミックとは直訳すると『人間工学に基づいた』ということになりますが、あくまでもメーカの宣伝文句です。

ステム FELT 1.2 アロイ 6061 4ボルト OS 7°ライズ

FELT社の6061アルミ合金で作られているということです。

4ボルトというのは、ハンドルを止めるネジの数を表しています。 OSはOver Sizeの略でハンドルバーがOSなので、ステムもOSというだけです。 7°ライズというのは、ステアリングチューブに対して垂直 + 7度の角度が付いているということです。

なお、角度についてはあまり気にすることはないでしょう。

グリップ/テープ FELT ジェルリボンテープ

FELT社のジェルリボンテープを使用しているということです。 つまり、『ハンドルに巻いているバーテープがジェル入りなので、衝撃の吸収性が良いですよ』と言っているのです。

ヘッドセット FSA OS AH インテグラル

FSA社の製品を使用しているということです。 ヘッドセットとは、フォークをフレームに止めている部分のパーツで、ヘッドパーツとも呼ばれます。

OSというのはOver Sizeの略で、ステアリングチューブの径が太いことを表しています。 AHというのはアヘッドの略で、フレームにフォークを取り付けるための仕組みを表しています。

現在では、競技向けの車体はロードバイク・マウンテンバイクともにアヘッドを採用しています。 アヘッド以前の仕組みはノーマルヘッドと呼ばれるのですが、今はもうほとんど見かけることがありません。

注意しなければならないのは、アヘッド かつ サイズがオーバーサイズである車体を購入したほうがよいということです。 これは、ノーマルヘッドのパーツやノーマルサイズのアヘッドのパーツは入手が困難であるためです。

サドル FELT レーシングライトカーボンベース クロモリレール

FELT社のレーシングライトカーボンベース クロモリレールという製品を使用しているということです。 『カーボンをベースにしていて軽いです』ということです。

クロモリレールというのは、サドルを取り付けるレール部の素材がクロームモリブデンというスチールの合金であるということです。 レールの素材としてはクロモリが一般的で、高価なものはチタンを採用しています。

シートピラー FELT 1.2 カーボン マイクロアジャスト

FELT社のカーボンで作られているということです。 マイクロアジャストというのはサドルの取り付け角度を微調整できるということです。

スペックの紹介でした。

メニュー